《最近の労働判例》
1 呼気1リットル当たり0.7 ミリグラムのアルコールを保有した状態で酒酔い運転をし,自損事故を起こした県職員に対する懲戒免職処分を取り消した原判決が取り消され,同処分が是認された事例 【職場外非行】(高知県職員懲戒免職(飲酒運転)事件・高松高裁平成23年5月10日判決)
2 市立小学校又は中学校の教諭らが勤務時間外に職務に関連する事務等に従事していた場合において,教諭らには外部から認識し得る具体的な健康被害又はその徴候はなく,上司である各校長がストレスによる健康状態の悪化を認識し又は予見することは困難であったとして,教諭らの心身の健康を損なうことがないよう注意すべき義務に違反した過失があるとはいえないとされた事例 【安全配慮義務】(京都市立小中学校教育職員時間外勤務手当等請求事件・最高裁三小 平成23年7月12日判決) |