月刊公務員関係判決速報 (第 395 号)
2010年5月号
内 容
本誌は、総務庁人事局(現総務省人事・恩給局)を中心に構成される公務員関係判例研究会(昭和46年4月発足)の監修により、最新の公務員労働を巡る判例の中から主要判例を精選して紹介・解説する実務資料誌である。
掲載判決には、研究会において批判・検討を加え、判決の問題点を明らかにした上で論評を付す。

監編者名 公務員関係判例研究会監修/(財)能率増進研究開発センター編著
判型・頁数 B5判・36頁
定価 1,000円(送料込)
発行日 2010年5月25日
ジャンル 雑誌(月刊誌)
在庫状況
備考


←戻る バスケットの中を見る→

目   次
ひとこと 体罰に関する最高裁判例と懲戒処分について 弁護士 石津 廣司

《最近の労働判例》
1 自衛官が,就寝中に統合失調症に罹患した同僚から木製バットで殴打されて死亡した事件につき,国に安全配慮義務違反はないが,当該事件は,自衛隊法等に基づき,指定された営舎への居住義務が果たされる中で,同義務に内在する危険が現実化したものであるから,公務上の災害に当たるとされた事例
【安全配慮義務・公務災害】(自衛官損害賠償請求事件・東京地裁 平成21年4月15日判決)

2 命令簿に記載のない超過勤務であっても,超過勤務の命令権者が,補助簿の提出を受けるなどして超過勤務の実績を知りながら,補助簿記載の超過勤務時間数の一定割合のみを命令簿に記載させて超過勤務手当の申請を事実上抑制していたという事情の下では,命令権者からの黙示的な超過勤務命令があったと認めるのが相当であるとされた事例
【給与・手当】(東京都教育事務所職員超過勤務手当支払請求事件・東京地裁 平成22年3月25日判決)