【争議行為】 1 人事院勧告完全実施等を要求し、始業時から2時間と1時間の2波にわたる職務放棄を企画、指導した全農林中央本部役員に対する各懲戒停職処分を是認した原審判断が維持された事例(全農林57年人勧凍結反対闘争事件・東京高裁平成7年2月28日判決)
【庁舎管理】 2 深夜勤導入反対を目的とする座り込み闘争を企画・実施し、かつ他の組合員に右闘争を指示・指導した組合役員らに対する懲戒処分を是認した原審判断が維持された事例(広島中央郵便局座り込み闘争事件・広島高裁平成5年10月28日判決)
【任用】 3 日々雇用の非常勤職員として国立大学付属図書館の事務補佐員に任用され、任用期間終了をもって雇い止めにされた者からの事務補佐員としての地位を有することの確認及び任用継続に対する期待権の侵害を理由とする慰謝料の請求等を退けた原審判断が正当と是認された事例(大阪大学付属図書館事務補佐員事件・最高裁第一小法廷平成6年7月14日判決)
【転任・配置換】 4 市立幼稚園長から市立郷土資料館主幹補への転任について、降任あるいは不利益処分に当たるとの主張を排斥した原審判断が是認された事例(観音寺市立高室幼稚園長転任事件・高松高裁平成5年9月16日判決)
【休暇】 5 年休の時季変更権行使が違法とされた事例(京橋郵便局職員年休事件・東京地裁平成5年12月22日判決)
【職場外非行】 6 火薬等を不法所持していた高校教員に対する懲戒免職処分に裁量権の逸脱はないとされた事例(静岡県立焼津中央高校教諭懲戒免職事件・静岡地裁平成6年3月31日判決)
【公務災害】 7 陳旧性心筋梗塞等の既往症を有する市の清掃業務員がごみ収集作業中脱輪したタクシーの助勢行為後、重症心室性不整脈により死亡したことにつき、公務起因性を認めて地公災基金の公務外認定処分を取り消した一審判断が是認された事例(浜松市清掃業務員地公災事件・東京高裁平成6年2月23日判決)
1995 公務員関係主要判例 資料編 |