公務員労働の理論と実務 5
判例の検討を中心として
内 容
国や地方公共団体における正常な労使関係の維持、信頼関係の確立のためには、職場における管理者の適切な法令解釈と正しい判例の理解が不可欠である。本編集の「公務員関係判例研究会」では、第一線の弁護士や実務専門家が、適正な判例の確立のために、公務員労働を巡る新判例の紹介や討議・研究を行ってきた。本書は、同編集になる季刊雑誌「公務員関係判例研究」に掲載したものの中から、実務上の指針となる一般的なテーマを一冊にまとめ、単行本化したものである。最新の公務員労働の争訟判例を中心に、批評や解説を加え、日常生起する切実な問題に対し、具体的解決策の指針を示す。官公庁における人事・労務管理者をはじめ、法曹関係者に好評の「公務員労働」シリーズ。

著編者名 公務員関係判例研究会編
判型・頁数 A5判・上製函入・532頁
定価 4,272円(本体3884円+税10%)
発行年月 1990年11月
ISBN 4-88260-014-5
ジャンル 単行本/行政・労働
送料 (実費)円
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備考


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主 要 目 次
第1章 争議行為
 出勤簿整理時間と職場大会
 林野職員の争議行為と最高裁判決
 地公労法11条1項の合憲性と超勤拒否闘争の争議行為該当性
 出勤簿整理時間中の人勧完全実施を求める職場集会と争議行為の当否
 日教組49年統一スト事件

第2章 庁舎管理
 庁舎管理権による組合活動の制約

第3章 休暇
 争議行為と年次休暇
 交替勤務職場等における必要配置人員と時季変更権行使の関係

第4章 職務命令
 現業公務員の超過勤務

第5章 守秘義務
 公表行為と守秘義務

第6章 職務専念義務
 組合主催の研修等と職務専念義務

第7章 任用
 臨時職員(地方公務員)について
 臨時的任用の更新拒否と損害賠償

第8章 給与・手当
 懲戒免職処分が停職1年に修正裁定される間に公職選挙法に基づき立候補をして当選した場合と公職選挙法89条、90条の適用の可否

第9章 転任
 抗告訴訟と訴えの利益

第10章 分限
 無罪判決と起訴休職処分の適否

第11章 職場外非行
 逮捕、勾留中の公務員の非違行為の調査方法及び告知、聴聞手続を経ないでした懲戒免職処分の適法性
 職場外非行と懲戒処分
 凶器準備集合罪その他によって現行犯逮捕されたが起訴猶予になった者に対する懲戒処分が無効とされた例

第12章 措置要求
 休日勤務手当についての措置要求の正当性

第13章 交渉
 地公法55条1項所定の交渉拒否に対する司法救済
 結成直後の労働組合からの団交申入れに対する対応及び組合事務室等の設置使用許可と不当労働行為

資料
 公務員関係労働判例年表